《 テッサー 》 Carl Zeiss Jena Tessar 8cm F2.8 ◆ w/ Zeiss Super Ikonta

3850-00b

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■スペック

【主な仕様】
○生産国 (生産年) : ドイツ (1937-52年)
○形式 : 6cm x 6cm 120-Rollfilm Folding Camera
○レンズ : Carl Zeiss Jena Tessar 1:2.8 f=8cm
○シャッター :  Compur-Rapid B, 1/1 – 1/400
○内蔵距離計 : ドレイ・カイルプリズム/二重像合致式
○内蔵露出計 : 非連動式
○サイズ : D47 x H112 x L152 mm
○重量 : 1200g
【付属品】
○カメラケース : 専用革ケース
○マニュアル : 英文オリジナル

■解説

120型ロールフィルム使用のツァイス・イコン社中判蛇腹カメラ、スーパー・イコンタです。
スーパーイコンタ・シリーズには、6×4.5cmサイズのスーパー・セミ・イコンタ、6×6cmのスーパー・シックス、6x9cmのスーパー・イコンタの3種のカメラがあります。
掲載の機種は、このうちサイズ的には中位に位置する、6X6の正方形フォーマットを持つ『スーパー・シックス』(正式名 Zeiss Ikon Super Ikonta BX Model 533/16)です。
レンズは、当時としては驚異的な明るさを持つテッサー80mm/F2.8で、そのシャープで解像度の高い描写は、その後のツァイス伝説を生むきっかけとなりました。
また、レンジ・ファインダーはドレイ・カイルプリズムによる二重像合致方式を採用し、フィルム巻き上げについては赤窓確認を必要としない自動巻き止め機構を導入するなど当時の最先端技術が投入され、ツァイス・イコン社の最高級カメラとして位置づけられていました。
日本にもスーパーシックスの愛称で輸入されましたが、庶民には手の届かない雲の上の存在として、憧れの的ともなった超有名カメラです。
掲載の機体は、定評あるカール・ツァイス・イエナ製の戦前型ノン・コート・レンズ付き初期モデルで、当時は贅沢の象徴でもあった内蔵露出計を装備し、さらに、高級シャッターの代名詞ともなったコンパーラピッドが付いた、スーパーシックスの中でも最上位モデルにあたる機種です。
一世を風靡した最高級カメラの風格は今なお健在であり、このカメラを手にすると、クラシックカメラを保有する喜びを心底感じさせてくれる、そんな不思議な力を持ったカメラです。

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