《 放射能ズミクロン 》 Leitz Summicron 50mm F2 ◆ for Leica L-Mount

Summicron50mm 【上の写真をクリックすると機体各部の詳細、この機体での実写例をご覧いただけます。】

■スペック

【レンズ】 ○モデル名: Leitz社 Summicron 5cm F2 ○レンズ構成: 6群7枚 ○シリアル#: 995351 ○製造年: 1952年 ○絞り羽根枚数: 10枚 ○最短撮影距離: 3.5 feet ○重量: 230g ○マウント: ライカ Lマウント (沈胴タイプ) 【付属品】 ○レンズ・キャップ: ライツ純正 メタル フロント&リア

■解説

『放射能ズミクロン』 は、一般に、105万番台までのシリアル#をもち、トリウム・レンズ、空気レンズの方式を採用したものを指します。 これに合致するズミクロンは大変稀少で、コレクターズ・アイテムの一つとして扱われるほどの珍品レンズとなっています。 酸化トリウムという放射性物質をレンズガラスに添加し、それによる高い屈折率を利用して解像力や色収差において高性能化を図ろうとしたトリウム・レンズの考え方は、ライツ社のズミクロン開発で初めて採用されたと云われています。 トリウム・レンズによる効果は相当なインパクトがあったようで、ライツ社に追随して、コダック社のエクターをはじめ日本の有名メーカーなどでも、その後トリウム・レンズの採用が行われました。 しかしライツ社は、1953年以降はズミクロンに酸化トリウムを添加するのを中止し、酸化ランタンに混合物を置き換えてしまいました。置き換えの理由は明らかにされていませんが、トリウムの影響によりレンズが著しく黄変すること、そして、発生する このような背景から、トリウム・レンズを使用したズミクロンは、結局、1951-52年製造のごく最初期だけの個体に限られることになりました。 ズミクロン・50ミリレンズについては、私はこれまで幾つかの年代/バリエーションのレンズを使用してきましたが、モノクロフィルムの場合では、この最初期の放射能ズミクロンの写りが一番のように感じます。(『放射能レンズ』について私の先入観があるのかも知れませんが・・・) 最初期型ズミクロンは、通常、かなり強い黄色みを帯びたレンズですので、カラー撮影よりモノクロ撮影に向いたレンズと思います。

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