【上の写真をクリックすると機体各部の詳細、この機体での実写例をご覧いただけます。】
■スペック
【主な仕様】
○モデル: Rolleiflex 2.8E2
○生産国 (生産年): 旧西ドイツ (1959-60年)
○形式: 6x6版 二眼レフ
○使用フィルム: 120タイプ ブローニーフィルム
○フィルム・ローディング: オートマット方式
○シャッター: SYNCHRO-COMPUR B, 1/1 – 1/500
○絞り: f2.8-22
○内蔵露出計: なし
○ボディサイズ: W111 x D105 x H146 mm
○重量: 1255g
【レンズ】
○ビューレンズ : Heidosmat 80mm F2.8
○撮影レンズ : Carl Zeiss Planar 80mm F2.8
【付属品】
○レンズフード: ローライ純正 Bay-III (革ケース入り)
○構成パーツ展開図: ROLLEIFLEX 2.8E2 (コピー)
■解説
掲載の機体は、ローライフレックス 2.8E2モデル、カール・ツァイス プラナー80ミリ付きです。
E2モデルは、Fモデルにモデルチェンジする直前の1959-60年製で、Eモデルの最終バージョンとなります。
それまでのEモデルでは固定式であったフォーカシング・フードを取り外し交換式に改良しています。この結果、アイレベルのプリズム・ファインダーの使用が可能になるとともに、スクリーンや反射ミラーの交換・清掃などが格段に易しくなりました。
数あるローライフレックスのモデル、レンズの組み合わせのなかで、どれをチョイスするかは、いつも悩ましく、そして同時に楽しい問題です。
レンズF値の違いについては、大口径の明るさと迫力では2.8モデルが優りますが、ボディの取り回しの良さと使いやすい画角では3.5モデルに軍配が上がります。一概に、どちらがいいか、優劣つけがたいところです。
また、2.8/3.5モデルには、カール・ツァイスのプラナーとシュナイダーのクセノタールの2種類のレンズが用意されていますが、この選定もいつも論議になるところです。
一般的に、ポートレートではプラナー、風景など一般撮影ではクセノタールと云われているようです。私などはその違いを理解できるレベルではありませんが、どちらも魅力的なレンズであることは違いありません。
結局のところ最後は好みと相性となるわけですが、そうはいっても一つに決めるのはなかなか踏ん切りがつきません。
ローライ・ファンならば、いくつかのモデル・バリエーションを常に手元に揃え、状況に応じて使い分けを楽しみたいのは人情ではないでしょうか?
その様な中、ここでの機体は、多分一番人気のある80ミリ・2.8型プラナーモデルです。
さすがプラナーと唸らせる、素晴らしい写りが得られています。