《 エクターUSA 》 Kodak Ektar-USA 47mm F2 ◆ w/ Retina II

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【上の写真をクリックすると機体各部の詳細、この機体での実写例をご覧いただけます。】

■スペック

【主な仕様】
○モデル : イーストマン・コダック社 Retina II (# 011)
○生産国 (生産年) : ドイツ (1946-1949年)
○形式 : 35mm Folding Camera
○レンズ : Kodak Ektar U.S.A. f:2 47mm
○シャッター :  COMPUR-PAPID B, 1/1 – 1/500
○内蔵距離計 : 連動式
○内蔵露出計 : なし
○サイズ : 122 x 82 x 42 mm
○重量 : 600g

■解説

レチナII (#011)は、コダック社で戦後最初に生産再開された、35ミリ・フォールディングタイプのレンジ・ファインダー機です。
装着されるレンズには、シュナイダー Xenon、ローデンシュトック Heligon、コダック Ektar USA の三種があり、いずれも銘玉と呼ばれるレンズ達です。
掲載写真のエクターレンズ付レチナ II モデルは、数あるレチナシリーズの中でも高く評価される人気機種の一つです。
その人気の理由は、ひとえに、エクターUSA 47mm F2レンズの存在にあります。明るく抜けの良いシャープかつ繊細な描写は、現代でも通用する一級品のレンズと云われています。
エクター 47mm F2 レンズは、レチナシリーズでは唯一このII 型(#011)にのみ装着されています。レチナ以外の機種で同一のレンズ付きカメラを探そうとすると、エクトラやカードンといった、非常にレアで、また超高価なカメラとなります。
47ミリ・エクターUSAレンズの素晴らしさはつとに有名ですが、いざこのレンズを使ってみたいと思っても、実質上、このレンズを装着するカメラは、このレチナ II 型(#011)しかないということになります。
レチナII に装着されるこのエクターUSAには、他のレンズと差別化するよう、前玉リングはオール・ブラック塗装が施され、そこにコダック社の最高級レンズであることを証する様々な情報が刻まれています。
まず、シリアル#の最初の2文字は、コダック社の製造年の暗号表示”EO” (1946年製)が表示され、また、レンズ側面には、コダック社最高級レンズの製造工場(ニューヨーク州ロチェスター)で生産されたことを証する “Made in USA by Eastman Kodak Co. Rochester, N.Y.” の白文字が誇らしげに彫り込まれています。

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