《 キルフィット マクロ 》 Kilfitt 40mm ◆ for Exakta/Topcon-Mount

6242-00b

【上の写真をクリックすると機体各部の詳細、この機体での実写例をご覧いただけます。】

■スペック

【レンズ】
○モデル : Kamerabau-Anstalt-Vaduz
Kilfitt-Makro-Kilar Type-D 40mm F3.5
○製造年 : 1955年頃 (リヒテンシュタイン製)
○シリアル : 211-1956
○マウント : エキザクタ・マウント
○方式 : 回転ヘリコイド方式 超マクロレンズ
○マクロ比 : 1:1
○絞り : マニュアル絞り、F3.5 – 22
○最短撮影距離 : 2 inch (5cm)
○コーティング : Cコーティング
○重量 : 145g

【付属品】
○専用ケース : 純正バブル・ケース

■解説

ドイツ・ミュンヘンに生まれた天才ハインツ・キルフィット(Heinz Kilfitt)は、学生であった1933年にロボット(Robot)カメラをデザインしたのを皮切りに、光学・精密機器分野における革新的・独創的な製 品を次々に世に送り出しました。

個々にご紹介するレンズも彼の代表的な作品の一つです。数あるキルフィット・レンズの中でも、出品のマクロキラー40mmとマクロキラー90mmは、特に優秀なレンズとして有名で、歴史に残る銘レンズといわれています。
『マクロキラー』のネーミングにふさわしく、回転ヘリコイドによる超マクロレンズで、この40mm/F3.5 タイプDでは、マクロ比 1:1、等倍までの接写を可能としています。

最短撮影距離は、驚きの2インチ、約5センチです。無限位置に合わせたときの鏡胴は、一見ごく普通のレンズと同じに見えますが、最短の2インチの位置に合わせると、鏡胴はスルスルと伸び、元の鏡胴の長さの3倍近くの長さになります。

マクロキラーの製造は、ドイツ・ミュンヘンと隣国のリヒテンシュタインの2カ所で行われました。シャンペンゴールドに美しく輝く鏡胴部を持つマクロキラー はリヒテンシュタインで、ブラックの鏡胴部を持つマクロキラーはミュンヘンでそれぞれ作られました。本品はリヒテンシュタイン製のシャンペンゴールド仕様 となります。ヨーロッパの小国で生産されたレンズとは非常に珍しいものです。

このマクロキラーは、昔から人気が高く、憧れのレンズとしてかなりの高額で取引され、また、入手も難しかったと云います。現在においても、このレンズの熱狂的なファンは依然多いと聞いています。

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