総合7位 Contessa 35

ツァイスの名品、美しいフォルムと凝った連動距離計

2457-00

【上の写真をクリックすると機体各部の詳細写真、拡大写真をご覧いただけます。】

■スペック

【主な仕様】
○モデル : Zeiss Ikon 社 Contessa 35 (type 533/24)
○生産国 (生産年) : 旧西ドイツ (1953年頃)
○形式 : 蛇腹式 RF Camera
○レンズ : Zeiss-Opton T Tessar 1:2.8 f=45mm
○シャッター :  SYNCHRO-COMPUR B, 1/1 – 1/500
○フィルム : 135タイプ 35ミリフィルム
○内蔵距離計 : ドレイカイルプリズム 連動式
○内蔵露出計 : セレンタイプ 非連動式
○サイズ : 130 x 85 x 50 mm
○重量 : 620g

【付属品】
○フィルター : Kenko UV
○カメラケース : 純正革ケース
○マニュアル : 英文オリジナル

■解説

ツァイスの35ミリ蛇腹カメラ 3姉妹( Contessa35 / ContinaII / Ikonta35 )の最上位機種にあたるコンテッサ35は、『コンテッサ(=伯爵夫人)』というその名にふさわしい、優雅で気品のあるスタイルで人気があります。
私はこのカメラが好きで、数えてみたら10年で合計33台ものコンテッサ35を買い漁ってしまいました。(バカですねー)

付属レンズのテッサー2.8/45mmは、ツァイス独自のTコーティング処理が施され、発色・コントラストとも大変評価の高いレンズです。解像感のある切れ味の良い描写が楽しめます。
連動距離計については、ドレイカイル・プリズム方式を採用するなど、凝ったメカニズムが随所に見られるなど、マニアの心をくすぐる魅力に溢れたカメラです。

このカメラは露出計が内蔵されているのですが、まともに機能するものは手に入れたれた機体の中では殆どありませんでした。まあ、旧いセレン式露出計に正確さを求めること自体無理がありますが・・・。
でも、カメラデザインにおいて露出計がひとつのアイキャッチになっていますので、ちゃんと動く露出計が欲しくなるのは人情ですよね。

露出計がもう一つの反面、連動距離計は素晴らしいと言えます。
ツァイスの連動距離計は従来から定評があるところですが、このコンテッサ35にもそれは当てはまります。ドレイカイル・プリズム方式という凝った方式に割には破綻を見せた機体はなかったし、多くは数十年経っても実用域を十分に確保していました。この点では連動距離計の信頼性・耐久性は、さすがツァイス、面目躍如といったところですね。

ここで取り上げた機体は、シンクロ・コンパー・シャッター付きの後期モデルです。
上の写真では、UVフィルター、35MM Telephoto レンズ、専用革ケース、オリジナル・マニュアルをセットし撮影してみました。
写真で見る通り、やはり伯爵夫人の名に恥じない気品が漂っていますね。良いカメラですよ、コンテッサ35は。

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